自作PC界隈でよくある「ボトルネック」について
皆様こんにちは。TOM1192です。
最近のTwitterで、
「○○○○(CPU名)と○○○○(GPU名)でボトルネックって発生するかな?」
という質問が流れてきました。
今回は当人を特定したり陥れるといったことはしたくないので、Twitterの該当ツイートを晒さないという点にはご留意いただきたいかと思います。
さて今回のテーマである「ボトルネック」ですが、結論から言えばよっぽど極端な組み合わせ出ない限りは発生しません。
というのも、ここでおける「ボトルネック」という物自体が主観が入っているためです。
ではこの「ボトルネック」。どうしてこうも目立つようになったのでしょうか?
まずこういう言葉が最近ちょくちょく出るようになったのはおそらくRyzenの登場が大きいかと思います。
それまではIntelが一強だった状態だったというのと、当時のGPUの飛躍的な進化はあったもののよっぽどでない限り問題が生じなかったのもあります。
ところが2017年3月にAMDが8コアで低価格なRyzenを投入した結果、CPUの選択肢にAMDが入るようになり、比較記事(当時のIntelはKabyLakeを投入した直後)がたくさん出回るようになります。
このときに出たのがシングル性能はIntelが上でマルチならAMDが上というお話です。
実際その点に関しては全くそのとおりでしたし、何一つ間違っていたわけではありません。
また、このときにAMDだとIntelと比較して同じGPUを使ったらFPSが下がるからCPUにボトルネックが発生しているという記事も出ています。
この点も間違っているわけでもなく、同GPUでの比較はAMDが負けていました。
ここらあたりから勘違いが生じているのかなと思っています。
実際こういった記事でRyzenにハイエンドGPUと組み合わせるとボトルネックが生じるという間違った認識を自作初心者の人が思ってしまったと感じました。
そんな前置きをおいた上で、「ボトルネックが生じた状態」というのはどういうことか?という話になります。
ボトルネックという言葉の意味は、瓶の口付近が細くなるため流れ出るのが遅くなるつまり瓶の首というところからとられ、PCにおいてはハードウェアの制約によって一部ハードウェアが本気を出せていない状態のことを指します。
ゲーミング的な部分であれば最初に出てきたCPUとGPUがこの関係になります。
また、双方のハードウェア(CPUとGPU)が本気を出しているにもかかわらず他社と比較したときに性能差が生じているというのはアーキテクチャの差によって生じているタイプのボトルネックです。
これがIntelとAMDのCPUの比較時に語られてきたものです。
ただ、このタイプのボトルネックはだいたいの人はこれを認識できません。
なぜなら、ボトルネックであると証明するために比較する必要があるためです。
これは比較できる環境がない場合、こういった状況をボトルネックが発生していると認識できないという裏返し的な意味でもあります。
さて、こんな感じで書いてきましたが、本題です。
私個人といたしましては、CPUもしくはGPUが本気を出せていない状態をボトルネックとし、双方が本気を出せてる状態でかつ満足できる状況であればボトルネックは生じていないと考えています。
で、最後にまとめますと、
「迷ってるなら買え。買って不満なら買い替えろ」
と言いたいだけです。
皆様予算の都合等ありますでしょうが、こういうのは買ってからでないとわかりません。
これからも当ブログでは時折PCを建造したりしなかったりしますが、
「買って安心ずっと満足」
な自作PCライフが送れるように心からお祈りするとともに、昨今のボトルネックのツイートが撲滅されることを期待しています。
ホントの最後ですが
私は、いろんなCPUやGPU、マザボやメモリなども含めて比較してくださっているこの方のブログをよく参考にしています。
構成に迷ったら実レビューが一番です。見て決めましょう。そして買うのです。
さて今回はここまで。え?文字しかないって?
それは言わないお約束です。