孤独な戦車兵TOM1192

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私見的PCゲーム向けパーツ紹介(BTO含む) -7-1 CPUクーラー編[空冷部門](2020年5月作成)

皆様こんにちは。TOM1192です。

前回、往年の変態冷却機構について語ったので、

 

tom1192.hatenablog.com

 今回はそれに乗じて、CPUクーラーで進めます。

 

 

CPUクーラーには大きく分けて2つあり、

・ヒートパイプでヒートシンクに熱を移動させて、ファンで排熱する「空冷式」

・ポンプで水を循環させ、ラジエーターにファンを当てることで排熱する「水冷式」

があります。

それぞれの特徴を書くと、

・空冷式

①コストがだいたい安い(一部例外あり)

②メンテナンスするところが少ない

③取付しやすい(大型なものを除く)

④大型なものは冷却性能が抜群に高い(場合によっては水冷すら凌ぐ)

・水冷式

マザボ周りがコンパクト

②レイアウト設計が柔軟

③冷却性能がラジエーターサイズに比例する

GPUも冷却できる(ただし本格水冷のみ)

といったところでしょうか。

 

手軽さでは空冷が勝り、魅せるPCには水冷がもってこいといったところです。

ただ、ケースによっては水冷式が採用できないこともありますので、使用するケースがどういったラジエーターサイズまで使用できるか確認しましょう。

 

では、空冷式より参ります。

 

1.空冷式

先述の通り、コストも安く手軽なCPUクーラーが多い空冷式ですが、その冷却方式は2つあり、トップフロー式とサイドフロー式があります。

 

トップフロー方式は風の流れがマザーボードに対して垂直に向く方式で、CPU以外にもメモリやVRM、最近ではM.2SSDなど発熱するパーツもまとめて冷やせるという強みがあります。

また、ファンがサイドパネル側を向くので、LED電飾も見せられるという最近ならではの強みもあります。

一方で、冷却性能を上げるためには高さを稼いでヒートシンクを分厚くするもしくは面積を広げる必要があり、特に前者をする場合、CPUクーラーの高さがケースに制限されやすく選択肢も少なくなりがちです。後者の場合は、前回登場した「スサノオ」くらいしかおらず、現在では絶滅種です。

そのかわり、背の低い構造でも必要最低限の冷却性能を確保しやすく、コンパクトなケースではこちらしか採用できないことも多いです。

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トップフローで有名な「超天」。コスパも良好な人気トップフローCPUクーラーです。

 

サイドフロー方式は風の流れがケース前方からケース後方に向く方式で、空気の流れを乱さない形で冷却するため、トップフローと比較して冷却性能が高くなる傾向があります。

また、ヒートシンクの面積を広げやすく冷却性能を上げやすいため、ハイエンド空冷は大型ラジエーター搭載の水冷式にすら勝る性能を持つことも珍しくありません。

一方で、大型になれば取付の難易度も上昇し手軽とは言えなくなるところや、構造的に高さが抑えられにくいため、ケースサイズもそこそこ大きくする必要があるなど、欠点もあります。

 

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サイドフロー方式での鬼コスパの代名詞「虎徹Mk.II」。先述の「超天」の兄貴分です。

 

・水冷式

もう一つの選択肢として上がる水冷式ですが、本格か簡易かの2種類に別れます。

本格水冷は、自らでラジエーター、ポンプ、リザーバー、水枕を選定し、配管を行う必要があり、コストや時間及びメンテナンスの手間など、いろいろなデメリットがありますが、大型空冷を物ともしない超高性能な冷却性能を持ちます。

また、配管を自在にできることから、内部を循環する水に色を加えたり光らせたりといった魅せることに一番向いている構造でもあります。

 

簡易水冷は、ラジエーター、配管、ポンプが一体となった構造となっており、ラジエーターの設置場所さえ確保できれば、比較的かんたんに取り付けできます。

また、メンテナンスフリーであり、一回取付すればラジエーターの掃除以外は基本的にメンテナンスする必要がないのも特徴です。

ただ、メンテナンスフリーなために内部を循環する水の追加ができないものがほとんどで、長期的な使用においては水が減って冷却性能がガクっと落ちることも起こり得るという欠点があります。

 

また共通の欠点として、CPU周りは水枕(簡易水冷の場合はポンプも兼任)しかないため、マザーボードの冷却がほぼ不可能という点とラジエーターの設置のためのサイズが必要という点があります。

前者については、オプションでマザーボード冷却用のファンを取り付ければ解消できます。が、後者については、まず取付できない可能性がありますので、最初に書いたとおり、ケースの仕様とよく相談して選ぶといいでしょう。

 

水冷を語るのに外せないのがラジエーターのサイズです。

基本的に簡易水冷に採用されるラジエーターサイズ(ラジエーターの全長)は、

12cmファンを主軸にした、120mm、240mm、360mm

14cmファンを主軸ににした、140mm、280mm

です。

数字が大きいほど冷却性能が高くなりますが、サイズが大きくなれば大きくなるほど配置に制限が生じやすいため、小型のラジエーターしか使えない場合は空冷のほうが性能が高くなりやすくなります。

 

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コレが120mmラジエーター。サイズはコンパクト。でも冷却性能は並程度。

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240mmラジエーター。ここから空冷よりも冷え始める。

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360mmラジエーター。サイズも冷却性能もトップクラス。

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本格水冷の例。配管も相まってかっこいい。

akiba-pc.watch.impress.co.jp

こちらの記事にあります。

 

本題は、パーツ紹介ですので、ここから紹介に移ります。

 

・空冷部門

①中サイズ部門

虎徹Mk.II、超天(サイズ)

 

サイズ オリジナルCPUクーラー 虎徹 Mark II

サイズ オリジナルCPUクーラー 虎徹 Mark II

  • 発売日: 2017/06/02
  • メディア: 付属品
 

 

 同一価格、ほぼ同一性能なCPUクーラーで、サイドフローかトップフローの差で選ぶといいでしょう。

ただ、取付方式が虎徹Mk.IIではブリッジ式リテンション、超天ではリテールクーラーと同様という違いがあります。

ミドルレンジから準ハイエンド級まですんなり冷やせるクーラーですので手軽さとコスパの良さからコレを選んどけばだいたいOKです。

 

・M9 Plus(CRYORIG[クライオリグ])

 

 虎徹よりコンパクトなCPUクーラーですが、性能は虎徹以上という不思議なCPUクーラーです。ファンサイズが9cmになったおかげで全高124mmとケースを選ばないサイズになっています。

かつては、インテル専用の「M9i」とAMDの専用の「M9A」で別れていましたが、このM9 Plusでは双方のCPUソケットに対応しています。

ただし、虎徹よりコストがすこしかかるのが欠点です(といっても1000円くらいですがね・・・)。

 

・NH-U12A(Noctua[ノクチュア])

 

 虎徹と同サイズで性能は超ハイエンド級なCPUクーラーです。

ファンも高級仕様で、静音性と風量を両立しており、それをデュアルファン化しているため、かなりの高性能となっています。

ただ、お値段が13000円強という虎徹の約4倍のコストがかかるので、財布と相談しましょう。

 

ロープロファイル部門(全高70mm以下)

・大手裏剣3(サイズ)

 

サイズ BIG SHURIKEN3 大手裏剣3 トップフロー型CPUクーラー SCBSK-3000

サイズ BIG SHURIKEN3 大手裏剣3 トップフロー型CPUクーラー SCBSK-3000

  • 発売日: 2019/01/23
  • メディア: Personal Computers
 

 12cmファンと重密度なヒートシンクを採用したCPUクーラーです。

全高は69mmで超薄型でないかぎりはだいたい取付できます。

 

 

また、LEDファン化モデルもあります。

 

・IS-40X(アイネックス)

 

アイネックス Intel&AMD用 薄型CPUクーラー IS-40X

アイネックス Intel&AMD用 薄型CPUクーラー IS-40X

  • 発売日: 2018/12/26
  • メディア: Personal Computers
 

 全高40mmのCPUクーラーです。後述のNH-L9シリーズと比較してコスパが良好なため、Deskminiと組み合わせるのにも使われます(実際使いました)。

性能ではNH-L9シリーズには劣るものの、十分な冷却性能を持つのでエントリークラスのCPU(TDP65W以下のモデル)には十分対応できます。

ファンサイズは9cmです。回転数は高負荷時にかなり回る印象ですのでそこそこうるさくなります。

 

・C7 G(CRYORIG)

 

 全高47mmのコンパクトで大型なCPUクーラーです。

Amazonでは55300円とかいう法外な値段となっていますが、実売価格約10000円です。

同社は過去にC7、C7V2、C7CUなど同一シリーズを発売しており、このタイプはかなり冷却性能が高い方に属します。

 

・NH-L9i、NH-L9a(Noctua)

 

Noctua NH-L9i - 95mm SSO2 CPUクーラー

Noctua NH-L9i - 95mm SSO2 CPUクーラー

  • メディア: Personal Computers
 

 

 NH-L9iがインテル専用、NH-L9aがAND専用のCPUクーラーです。

全高37mmの超薄型でありながら65W級を余裕で冷やすCPUクーラーです。

ただ6000円弱の価格という欠点(というかNoctua社のCPUクーラー全部の共通点)がありますので、C7 Gより安いとはいえ財布と相談して選びましょう。

 

③超大型サイドフロー

・忍者五、風魔弐(サイズ)

 

 

 サイズ社の誇る大型CPUクーラー二種です。

忍者五は2005年発売の初代忍者から続くシリーズでコレだけで15周年という結構なロングシリーズです。

世代が変わっていくにつれて大きくなっていくのが特徴ですが、そのバカでかいサイズなだけあって、冷却性能は非常に高いです。また、ファンの回転数が800rpmと低いため実は結構静かな面白いCPUクーラーでもあります(ファンだけNoctua化するとさらに性能が向上するというオマケ付き)。

 

風魔弐は、前作風魔から続くデュアルファンのツインタワータイプのCPUクーラーです。

前作の風魔の特徴そのままに、ヒートシンク全体がバックパネル側に寄ったことで、メモリ干渉が起きにくくなるようになっています。

また、二重反転ファンを採用しており気流が安定するそうですが、どれくらいの差があるかはわかりません。

双方6000円を超えるCPUクーラーですが、ハイエンドを相手するならコレが良いでしょう。

 

・SilverArrow(ThermalTake[サーマルテイク])

 

 

 

  ツインタワーのCPUクーラーの有名所の一つです。

特徴として14cmのラウンドファンを採用しており、12cmファンのクリップ位置と同じでありながら、風量を増加させることに成功しています。

このタイプのファンはNH-D15などでも採用されており、莫大な熱を出すCPU相手にするためには有効に働くでしょう。

コストも約9000円弱からと比較的高いですが、価格に見合った十分なパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。

 

・R1 Ultimate V2(CRYORIG)

 

 こちらもツインタワー式のCPUクーラーです。

先述のSilverArrowと違うのはヒートシンクの形だったりとかです。

それだけで冷却能力が違うのですから不思議ですよね?

その冷却性能は折り紙付きで簡易水冷360mm級とタイマンできるほどです。

価格は約11000円とSilverArrowよりちょっと高いですが、Core i9 9900K 5GHz運用などOCする場合でも活躍することでしょう。

 

・NH-D15(Noctua)

 

 

 Noctua社が誇るハイエンド超大型CPUクーラーです。

S付きはセカンドファンなしのシングルファンモデルです。

ドデカイ見た目通りの性能を持ち、密に詰まったヒートシンクも相まって抜群の冷却性能を持ちます。

で、それでいながらなんと発売は2014年!(実は発売日が一番古い)

もう6年にもなるベストセラー製品なんですね。

私もコレを最近買ってメイン機に乗せていますが、静かにかつしっかりと冷やしてくれます(セカンドファン付きを買ったが、セカンドファンでケースが閉まらなかったので使えなかったというやらかしをする模様)。

お値段は14000円と最高額。でも冷却性能は6年の実績が物語っています。

 

水冷式は一切使ったことがないのでわかりませんので次回に延期します。

使用感を教えてくれるとうれしいです。