孤独な戦車兵TOM1192

NoobプレイヤーTOM1192の個人的史観で紐解くWOTの世界

往年の変態冷却機構(その1)

皆様こんにちは。TOM1192です。

先日、

というツイートで個人的に多少盛り上がった(つもり)ので、今回は過去に発売された変態チックな冷却機構を紹介していきます。

 

 

①サイズ スサノオ

まずは、このツイートのもととなったCPUクーラー、「スサノオ」です。

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これはサイズさんが2011年に発売した超大型トップフロー型CPUクーラーです。

2011年発売で、この年は今後も残り続けたSandyおじさんの生まれた年でもあります。

10cmファンを4機搭載するという狂気じみた仕様により20cm四方という超大型なトップフローになりました。

サイズがでかいだけあって冷却性能も良好。VRMやメモリもまとめて冷やせるトップフロー系の最大のメリットが活きるCPUクーラーとなっています。

あれ?これはいま逆に使えるタイプのCPUクーラーでは?と思ってしまいます。

もちろん販売は終了。後継も存在せず、現行で使えるCPUソケットはインテルのメインストリーム向け(LGA1151)くらいですかね・・・・

とにかくデカイ。それだけで上等なCPUクーラーでした。

 

②CoolerMaster V10

お次はCoolerMasterの「V10」です。

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こちらも異常なまでにデカイCPUクーラーで、重量は驚きの1200g(現行GPUのRTX2080Tiくらいの重量)です。

発売年は2009年とスサノオより前でありだいたい初代Core iシリーズ(Core i7 900番台)が登場し始めた頃合いに出たCPUクーラーです

冷却機構は12cmファンで冷やすサイドフロー型に属するCPUクーラーですが、こいつの特徴は熱電素子である「ペルチェ素子」をCPUとの接触面に採用しているという点です。

ペルチェ素子とはかんたんに説明すると、電気を流すと片面が発熱、片面が吸熱するという特徴を持った素子で、ドリンクホルダー型冷蔵庫などに採用されることが多いです。

この特殊性故に、販売価格は当時で18000円と現行の簡易水冷並に高い価格で発売されていました。

もちろんこいつも例にもれず後継も存在せず、そのまま廃盤となっています。

ペルチェ素子は構造的に向いてなかったんでしょうかねぇ・・・(DOS/Vさんで確か最近改造バカの人がやってた気もする)

 

PROLIMA TECH Genesis(ジェネシス)

トップフローとサイドフローを混ぜればどっちの良さも使えるんじゃね?っていうのを具現化したCPUクーラーです。

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見ての通り、メモリ直上にトップフロー、バックパネル側にサイドフローを連結させたCPUクーラーです。

この画像ではファンがありますが、実際にはファンは付属しておらず別途購入が必要となりました。

が、大型なCPUクーラーなおかげもあり、普通に優秀なCPUクーラーです。

コレも後継も存在しませんが、光らせる需要が増えてきた今、逆に使えそうなCPUクーラーであるような気がします。

なお、日本国内で取り扱いを担当したのはまさかのサイズさん。

この会社はなんか変態なCPUクーラーに惹かれる運命にあるのでしょうか?

 

④サイズ グランド鎌クロス(初代)

前作である「鎌クロス」の汚名を払拭するために登場した大型トップフロー型CPUクーラーです。

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発売年は2009年。先述のV10と同い年です。

コイツの最大のヤバいところは、なんと固定方法がリテールクーラーと同じで、インテルではプッシュピン型、AMDではクリップ式を採用した点です。

直上に鋭利なヒートシンクが待ち構えている下でプッシュピンを押すというのはまさに怪我待ったなし。それを受けてか、後継である「グランド鎌クロス2」では現行のサイズさんCPUクーラーで採用され続けているブリッジ式リテンションに置き換わり、鋭利なヒートシンクで怪我をすることがなくなりました。

冷却性能自体はこのときからすでに優秀。後継機種が2つ(グランド鎌クロス2と3)もあったことから結構なユーザー数がいたことが伺えます。

逆にこの方式のおかげで、現行AMDのCPUでも使える数少ないCPUクーラーだったりします。

 

⑤GALAXY GTX470 FUJIN

続いてはちょっと脱線してGPUも行きます。

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コイツは名前の通りGTX470を搭載したグラボですが、特徴はこの開閉するファンです。

メンテナンス性は良さそうですが、それ以外でのメリットはあったのでしょうか。

本で見た時も意味不明さを感じましたね・・・

もちろんこんなグラボは長続きするわけはなく、後継はいません。

 

Thermaltake SpinQ

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発売年は2010年で、今から10年前のCPUクーラーです。

特徴はなんと言ってもこの見た目。CPUクーラーといえばファンでヒートシンクへ送風する構造ですが、コイツは一味違いシロッコファンを搭載するという超絶変態な仕様となっています。

当然このファンの仕様上、取替もできずコイツ専用です。

もはやインテリアかなんかじゃないかな?って思わせるやべーやつでした。

ええもちろんこんな特殊形状なCPUクーラーには後継なんていません。

 

Gigabyte GTX680 WINDFORCE 5X

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え?コレは何?という見た目のGPUです。

登場は2012年。GTX680に搭載されました。

コイツのコンセプトは、排熱を引きずり出すためのベストな配置。

5連にならんだ小口径ファンが唸ることで熱をサイドパネル側へと逃がす構造となっており、一般的なGPUクーラーとは熱の放射方向が違います。

小口径ファンなせいで高負荷時に高音で唸るデメリットがありましたが、冷却性能自体は比較的優秀だったそうです。

そのおかげかより高クロックで動くらしく、また構造故にSLIでも影響が出にくいため、そういう人には売れたのでは?と思います。

でも、後継機種が出なかったあたり、そういうものだったのかなとも思ってしまいます。

 

まだまだありますが今回はここまで、皆様も変態な冷却機構を採用したものを知っていればTwitterでもコメントでも私にご報告ください。

採用させていただきます。

 

では次回にお会いしましょう。