孤独な戦車兵TOM1192

NoobプレイヤーTOM1192の個人的史観で紐解くWOTの世界

私見的PCゲーム向けパーツ紹介(BTO含む) -6 電源ユニット編(2020年4月作成)

皆様こんにちは。TOM1192です。

前回はストレージ編でした(あまりにも放置しすぎてたのでヤバそう)。

 

tom1192.hatenablog.com

 ↑前回です。

さて今回はタイトルどおり、電源ユニットです。

PCの心臓ともいえる電源ユニット。

抑えるべきポイントは

①電源容量

②効率

③ケーブルの接続方式

④サイズ

⑤ケーブルの種類

⑥レーン数

かと思っています。

 

まずは①から。

PCに使われる電源ユニットの容量は、SFF(いわゆる会社デスクトップによく使われるコンパクトなやつ)で240Wくらいです。

最上位クラスだと1600Wとコンセントから取れる電力のMAXというトンデモなやつもいます。

現実的な話をすると、自作PCおよびBTOではだいたい500W~800Wの電源を使うことが多いです。

ウルトラハイエンド(Core i9、Ryzen9、RTX2080Tiなど)を使う場合は1000W~1200Wも検討しておくといいかもしれません。

次に②ですが、

電源の変換効率の規格として80Plusというものがあります。

これは負荷率20、50、100%それぞれにおいて80%以上の変換効率(500W電源であれば500W/0.8=625Wが最大実消費電力)を持つ電源に対して付く規格として定められました。

この規格には下から順にStandard、BronzeSilverGoldPlatinumTitaniumとあり、

当然ながら、上位規格であればあるほど値段も上がります(品質も上がるためです)。

自作PC初心者の方は「Gold」が一番品質と価格のバランスがよくオススメかと思います。

 

③は、電源ユニットには3つの接続方式があります。

1.直結型

名前の通り電源ユニットから直接すべてのケーブルがつながっているものです。

コストは最安ではあるものの使わないケーブルをどうするか難儀しやすいという欠点があります。

私は絶対にオススメしません。

価格のみこだわる方のみ(ケーブルマネジメントができること前提)は買ってもいいかもしれません。

2.セミプラグイン

電源ユニットから直接つながっているケーブルが一部だけとなり、HDD用の電源や、PCIeの補助電源が外せるケーブルになったものです。

メーカーや製品によっては外せるケーブルはHDD用のみとかだったりしますが、それを差し引きしても使う分だけ取り付ければいいのでケーブルはスッキリさせやすいです。

また、比較的コスパも良好で製品数も多いので、ココから探すといいかと思います。

3.フルプラグイン

電源ユニットとケーブルがすべて取り外し可能になったものです。

使いたいケーブルだけを選んでつけられるという強みがあります。

比較的高級な電源に使われる事が多く、前述の高効率電源ではこの方式が採用されやすいです。

すべてのケーブルがあとから電源ユニットにつけられるので、配線を決めてから接続ができ、ケーブルマネジメントが非常にかんたんです。

お金に余裕のある方はコレを選んでおけば間違いありません。

 

④は電源のサイズの規格があります。

 

メジャーなものは

ATX、SFX、SFX-L、TFXです。

まずはATXからです。

マザボ編にも出てきたATXですが、これも仲間に属します。

サイズは最も大きく、出力や効率、値段も一番良いものが揃っています。

だいたいのPCケースではこの電源を使うように設計されています。

Amazonなんかで「PC 電源」なんて検索すれば確実に8割はこのタイプの電源がヒットします。

ただ、欠点は同じATX電源でも全長が違う(特に高出力電源)ので、ケースによってはまず取付できないという可能性もあります。

寸法をよく確認してから購入しましょう。

 

次はSFX、SFX-Lです

ATXよりサイズが小さくなっています。

コンパクトなMini-ITX向けケースで採用されることが多いですが、コンパクトに纏まっている分、コストも高く、出力も1000Wくらいまでと多少制限も付きます。

SFX-LではSFXから全長を伸ばしたモデルで、主にSilverStoneさんが出す電源に採用されることが多いです。SFX-Lは名前こそは規格っぽいですが実は規格ではありませんので、SFXを取付指定されているからといってSFX-Lが取付できるというわけではありませんので注意が必要です。

 

最後にTFXです。

基本的には使いませんし、流通量もそこまでありませんが一応入れてます。

主に企業向けのコンパクトなPCに搭載されている電源です。

フルプラグインはおろかセミプラグインもごく少数しか存在せず、ほとんどが直結型担っているのに加えて、コストも高く、電源容量も300Wくらいといいところはありません。

そういうものがあるっていう認識だけで結構です。

 

⑤です。

 

電源ユニットには必要最低限下記のケーブルが必要です。

・ATX24ピン

・EPS12V(マザーボード用補助電源4ピン+4ピンで計8ピン)

コレに加えて、

SATA用補助電源

ペリフェラル4ピン

・PCie用補助電源(6ピン+2ピンで計8ピン)

が基本的に電源に付属するケーブルとなります。

自作PCの電源において重要視されるのはPCie用補助電源です。

コレは容量によって増減することが多く、500W~650Wでは8ピンで2つ、700W~800Wでは8ピンで4つ付くことが多いです。

特にハイエンドGPUを運用する場合、補助電源が足らなくなる恐れがあるので、自分が使うGPUに必要な補助電源の数を確認した上で選びましょう。

一応、変換コネクタは存在しますが、安定性に難があるのでおすすめしません。

 

最後の⑥ですが、

これは最近の電源ではあまり問題になりません。

というのも、最近の電源は高出力を要求されるものが増えた関係上、シングルレーンのものがほとんどだからです。

このため、よっぽどでないかぎりは気にしなくてもほぼ100%でシングルレーンの電源を買ってます。

 

さて、ここまで書いたところで、個人的にオススメしておくものをサクッと書きましょう。

 

・電源容量650W以下

 

Antec Neo Eco Gold 650W

80PLUS GOLD認証取得 高効率高耐久電源ユニット NE650 GOLD

80PLUS GOLD認証取得 高効率高耐久電源ユニット NE650 GOLD

  • 発売日: 2017/12/23
  • メディア: Personal Computers
 

特徴は、価格とサイズそして、ケーブルのバランスの良さです。

セミプラグインタイプで、直結接続されているのは ATX24ピンとEPS12V8ピンx1とPCie補助電源8ピンx2です。

取り外しできるものがSATA電源+ペリフェラル電源混在ケーブルが3本、PCie補助電源8ピンx2と一応ウルトラハイエンド級グラボも運用可能な性能をもっています(ただしパーツ構成によってはカツカツになるので注意)。

価格も1万円以下であり、そのくせにして電源メーカーの老舗であるSeasonic社製造(OEM元)だといわれ、抜群の安定性をもちます。

初心者に一番向いている電源です。とりあえずコレ買っとけって言ってもいいくらいです。

 なお、こちらの商品は550Wと750Wの製品があります。

使用する機器に合わせて上下させてもいいでしょう。

玄人志向 KRPW-GK650W/90+

 特徴は価格とフルプラグインです。

ケーブルに関しては先述のAntecに若干劣りますが、PCie補助電源8ピンx2が1本、8ピンx1が1本、6ピンが1本、SATAペリフェラルは合計2本使えます。

価格は上記のAntecのものと極端には変わらないため、フルプラグイン狙いならこちらも十分検討の価値があります。

あと、コンパクトです。スペースに余裕がない場合でも組み込みやすいのは自作する上での大きなアドバンテージとなりえます。

こちらにも550Wと750Wモデルがあります。

筆者はこの製品の750Wモデルを2個ほど使っていますが、不安定なところはなく、安定して使えております。

 

・電源容量850W以下

Thermaltake TOUGHPOWER GRAND RGB -850W

 特徴は価格とフルプラグインです。

じつはアドレサブルとかなLEDがついているわけではありませんが、光ります。

光り物と合わせるにはいいのかもしれません。

地味に価格もGoldでフルプラグインなのに最安クラスです。

 

本気で光らせたい方にはこちらをどうぞ。

② スーパーフラワー  LEADEXIII GOLD ARGB 850W

 なんとアドレサブルLED制御に対応しています。

価格は上のやつより若干高くなりますが、LED制御対応を込みにしても安いです。

なお、制御には5VのアドレサブルLED制御の端子が必要となりますのでマザボが対応しているか確認したうえで選定しましょう。

 

オウルテック Seasonic FOCUS+ シリーズ 850W

特徴はコンパクトと高品質です。

フルプラグインでありますが、コイツは電源の老舗であるSeasonic社の製品です。

そのため他社の電源より2割近く高くなりがちですが、持ち前の安定性の高さと保証期間が示す信頼性の高さがウリです。

また、コンパクトな設計ですのでケースを選ばずに取付できるのもGoodポイントです。

 

・電源容量1000W以上

ここからはある意味趣味の領域です。

RyzenThreadRipperやCore i9のXシリーズを運用する場合やRTX2080TiをOCで運用するなど、消費電力が膨大になるのを見越す場合にのみ選定しましょう。

なお、このクラスの電源は基本的にはフルプラグインを採用することが多く、また品質も相当高く作られているのでこれらを狙ってこのクラスを選ぶのも手です。

Thermaltake TOUGHPOWER GRAND RGB 1050W 

特徴は性能に対しての価格です。 

1050Wとなんか中途半端な感じがしますが、80PlusがPlatinumとより上位の品質に仕上がっています。そのくせに16500円以下というコスパおばけ。

さらに上位に1200Wもいますが、こちらも20000円弱というコスパの良さが光ります。

オマケにLEDが光ります。制御はできませんがね・・・

 

・Corsair HX1000i 80PLUS PLATINUM 1000W 

Corsair HX1000i 80PLUS PLATINUM 1000W PC 電源ユニット PS544 CP-9020074-JP

Corsair HX1000i 80PLUS PLATINUM 1000W PC 電源ユニット PS544 CP-9020074-JP

  • 発売日: 2015/08/18
  • メディア: Personal Computers
 

 こちらは上記のやつより値段が高くなりますが、PC側からファン制御や消費電力をモニタリングできたりと高機能です。

そこに付加価値が見いだせるなら買いかと思います。

こちらにも1200Wまでの仕様が存在します。

 

 ・Corsair AX1600i 1600W

Corsair AX1600i 1600W PC電源ユニット[80PLUS TITANIUM] PS786 CP-9020087-JP

Corsair AX1600i 1600W PC電源ユニット[80PLUS TITANIUM] PS786 CP-9020087-JP

  • 発売日: 2018/04/28
  • メディア: Personal Computers
 

 もはや泣く子も黙る驚きの1600Wです。

日本国内のコンセントにおいては100V15A(1500W)までしか使えないので、コイツをフルロードさせるともれなくブレーカーが落ちます。

すなわち最大性能を発揮できない(こいつ用に専用のコンセントを導入する場合を除く)というジレンマを抱え込んでいるわけですが、これを買うことに絶対に後悔はしないと思います。

ただ、1600Wとかいうトンデモ容量もあってかサイズも超ビッグ。

完全にケースを選ぶかケースを使わない運用になりそうです。

 

最後になりますが、迷ったら650Wもしくは850Wの電源を選べ。

そうすればだいたい失敗しません。

 

とりあえず今回はここまで。

次回はケースにしようかと思ったけど、ケースの紹介は難しいのよね・・・

なんかいいネタないかなぁと思いつつ次回にお会いしましょう。