孤独な戦車兵TOM1192

NoobプレイヤーTOM1192の個人的史観で紐解くWOTの世界

私見的PCゲーム向けパーツ紹介(BTO含む) -4 GPU編(2019年7月)

*2019年7月新商品に合わせて更新

tom1192.hatenablog.com

 ↑初回です。まず初めに読んでくださいね。

 

tom1192.hatenablog.com

 ↑前回です。

皆さまこんにちは。TOM1192です。

今回はGPUです。

昨今のPCゲームは規模が大きくなり、それらを満足に動かすためにはそれ相応のスペックが必要となります。

その中でも特にGPUは描画処理を担当しゲームにおける実質的な主役となります。

このため、遊びたいゲームの推奨に合わせたGPUを選ぶ必要があります。

例えば、WOTではFullHD(1920x1080)においてウルトラ画質前提ならGTX1050Ti相当のGPUが必要と記載されています。

とはいえ、PCゲームは多彩な種類があるため、画質をある程度妥協して安く抑えるか、妥協しないために上位のGPUを買うか悩ましいところでもあります。

また、全体の予算のなかではコレが一番比率が高くなることが多いです。

私は、現在Amazonで手に入る最上位GPUであるRTX2080Tiを使用していますが、一般的にそんなウルトラハイエンドGPUは必要ありませんのでご安心を。

さて、GPUを買ううえでもう2つ重要な要素があります。

それは使用するディスプレイの解像度とリフレッシュレートです。

解像度とは、画面の中にあるドットの数でこれが多いほどきれいな表示が可能になります。しかし、解像度が上がるとそれ相応にGPUにかかる負担も上昇します。このため、高解像度でかつ同一画質でプレイする場合は1ランクできれば2ランク上のGPUを用意すると安定的に運用できるかと思います。

リフレッシュレートとは、1秒間に何回画面を切り替えられるかという能力のことで単位はHz(ヘルツ)で記載されています。一般的に売られているディスプレイは1秒間に60回画面の切り替えを行っています。しかし、ゲーミング用ディスプレイでは1秒間に144回画面の切り替えが行えるものがあります。この数が多いとどうなるかというと、画面の切り替わりの激しいゲーム(例:FPSゲーム)で反応しやすくなったり、相手の動きがよく見えるようになります。

これは、リフレッシュレートが増えたことにより画面の情報が増えたために起きた現象です。なお、これもGPUの負担増につながるため、同一画質でもGPUの性能が足りないとあまり恩恵がありません。

あ、そうそう言い忘れていましたが、GPUを搭載するスロットには、フルハイトとロープロファイルという規格があります。

ロープロファイルであれば、上位GPUが搭載できませんのであらかじめご了承ください。

その前置きを置いたうえで、紹介していこうと思います。

今回は予算のレベルで切り分けを行っています。

GPU予算2万まで(ローエンド~エントリークラス)

要求条件

解像度・・・FullHD(1920x1080)以下

リフレッシュレート・・・60Hz~90Hz

Nvidia GTX1650(値段範囲:17,000~21,000円前後)

最新世代であるTuringコアを採用したGPUです。

 GTX1050Tiよりも性能向上を果たしつつ、ほとんどの例で補助電源不要な点も変わらず引継ぎエントリークラスでは最上位性能を持っています。

 こいつは約18,000円です。フルハイトであればこいつを選びましょう。

なお、このGPUを搭載したロープロファイル仕様のものが今後登場するそうなので待つのもアリかと思います。

 

--追記

念願のロープロファイル仕様のものが登場しました。

 ただし、DisplayPortは非搭載なため、高リフレッシュレートディスプレイとはやや相性がわるそうです。

 

Nvidia GTX1050Ti(値段範囲:16,000~20,000円前後)

現状メーカー製スリムデスクトップにも入るGPUで最上位なのはこいつです。

また、製品によっては補助電源が不要なのもメリットです。

MSI GeForce GTX 1050 Ti 4GT LP グラフィックスボード LPモデル VD6238

MSI GeForce GTX 1050 Ti 4GT LP グラフィックスボード LPモデル VD6238

 

 

 これは約17,000円です。登場当初は2万超えでしたが3年たっても大きく値下がりはしていません。ロープロファイルのPCであればこれが限界なのでそれ以上を求めるのであればPCケースの買い替えが必須となります。

 

AMD RX570(値段範囲:15,000~18,000円前後)

GTX1050Tiとほぼ同スペックのGPUです。

MSI Radeon RX 570 ARMOR 8G グラフィックスボード VD6851

MSI Radeon RX 570 ARMOR 8G グラフィックスボード VD6851

 

こいつは約16,000円です。ですが、VRAM(GPU専用メモリ)が8GBとGTX1050Tiより倍増しており、それでかつ値段でも勝っています。ただし、ロープロファイル仕様が存在しないこと、消費電力がやや大きいため補助電源を要求してくることというデメリットもあるので一長一短ではあります。

フルハイトならGTX1050Tiを買うならこっちのほうがいいかもしれません。

 

GPU予算4万まで(ミドルレンジ~アッパーミドル)

要求条件

解像度・・・FullHD~WQHD(2560x1440)以下

リフレッシュレート・・・FullHDなら120Hz前後、WQHDなら100Hz前後

Nvidia RTX2060(値段範囲:37,000~52,000円前後)

RTXと名の付くGPUとしては最下位モデルとなります。

が、前時代のGTX1070相当の性能があり、4万までならこれが最適解です。

 

MSI GeForce RTX 2060 AERO ITX 6G OC グラフィックスボード VD6857

MSI GeForce RTX 2060 AERO ITX 6G OC グラフィックスボード VD6857

 

 こいつは約40,000円です。サイズも小さいのでフルハイトであればケースを選びません。また、補助電源も8ピン一つだけと性能の割には省電力です。

--追記

マイナーチェンジ版のSuperが登場しました。

性能はRTX2060と比較して20%増しだそうですが、値段は20%以上値上がり(55,000円以上)してるのであえて狙う意味はなさそうです。

 

  

Nvidia GTX1660(値段範囲:27,000~40,000円前後)

RTX2060からメモリ性能を落としRTコアを削除したモデルになります。

現在、有名どころのPCゲームであれば大体高設定を選んでプレイできる性能があります。

 

MSI GeForce GTX 1660 AERO ITX 6G OC グラフィックスボード VD6919

MSI GeForce GTX 1660 AERO ITX 6G OC グラフィックスボード VD6919

 

 こいつは約29,000円です。さっきのGTX1650から大幅な値上がりをしていますが、その価格上昇に見合った性能があります。

3万までで選ぶならコレだと思います。

 

AMD RX590(値段範囲:24,000~30,000円前後)

上記のGTX1660より性能が少々落ちますが、値段が大幅に安くなります。

性能以外の欠点は、消費電力の高さとカードサイズ(特に全長)で、それさえ無視できれば十分に検討する価値があるかと思います。

 

 なんと約25,000円とGTX1660よりも3000円近く安くなります。

VRAMも8GBと十分に容量があります。

なお、補助電源は8ピンx1です。

 

GPU予算7万まで(準ハイエンド)

要求条件

解像度・・・WQHD~4K(3840x2060)以下

リフレッシュレート・・・FullHDなら240Hzまで、WQHDなら120Hz前後、4Kなら60Hzまで

個人的にはここくらいまでにしておくと無難だと思います。

Nvidia RTX2070(値段範囲:55,000~75,000円前後)

RTXと名の付くGPUでは中間に位置するGPUです。

前時代のハイエンドGPUであるGTX1080に相当する性能があり、高リフレッシュを求めるならこれが一番よいでしょう。

 

 こいつは約56,000円と最安価クラスです。冷却性能にやや難があるそうですが、しっかりと手綱を握れるのであれば買いでしょう。

補助電源は8ピンx1です

また、 

こいつのように大きなスペースと追加の補助電源を要求する(8ピンx1+6ピンx1)ことにより、性能を向上させたモデルも存在します。が、それ相応に値段も上がるので予算と応相談して選ぶとよいでしょう。

 

--追記

RTX2070にもマイナーチェンジ版であるSuperが登場しました。

こちらはRTX2060Superと違い値段の上昇幅が少ないので検討しても良いかと思います。

 

  

AMD RX VEGA 56(値段範囲:40,000~72,000円前後)

性能はGTX1070相当と上のRTX2070には大幅に劣りますが最安なんと4万を下回るという魅力があります。また、搭載されているVRAMがHBM2という超広帯域メモリでメモリを大量消費するアプリケーションとは相性が良いそうです。

欠点は消費電力でリファレンス仕様でも補助電源を8ピンx2という超電気食い虫という残念な仕様です。 

MSI Radeon RX Vega 56 Air Boost 8G OC グラフィックスボード VD6516

MSI Radeon RX Vega 56 Air Boost 8G OC グラフィックスボード VD6516

 

 こいつはリファレンスそのままのやつです。排気がブロアーファンのため排熱性能や騒音は大きく劣りますが、外排気という特性上ケース内部のエアフローを大きく気にしなくても動作するという強みがあります。

 

 AMD RX 5700(値段範囲:42,000~50,000円前後)

 2019年7月に登場した新GPUです。かつてのAMDGPUから打って変わってゲーム向けに調整され、高性能化を果たしました。

現状リファレンス仕様しか存在しませんが、1ヶ月すればオリジナルファン仕様も出るかと思いますので、慌てて買う必要はありません。

補助電源は8ピン+6ピンで以前のRX Vegaより低消費電力になっています。

性能としてはRTX2060Super相当で十分優秀です。

 

 他社もありますが、保証で選ぶ形になります。

 

AMD RX 5700 XT(値段範囲:52,000~60,000円)

RX 5700の上位モデルです。若干消費電力が上昇していますが、性能はRTX2070相当と十二分に高いです。

まだ、これも現状リファレンスモデルしか存在しないので保証で選びましょう。

 

 

 

 

GPU予算10万以上(ハイエンド~ウルトラハイエンド)

要求条件

・解像度・・・4Kやそれに相当するウルトラワイドのもの

・リフレッシュレート・・・WQHDなら165Hz、4Kなら120Hz

ここまでくると、もはや趣味の領域では済まされません。

自分の気に入ったものを選び後悔しないようにしましょう。

 

Nvidia RTX2080(値段範囲:85,000~120,000円前後)

RTXシリーズにおいては、2番目に位置するGPUです。最安値は85,000円前後と意外と性能単価は安いものですが、冷却性能を重視したものを選ぼうとすると100,000円前後を確実に要求されます。

 性能は前時代のGTX1080Ti相当といわれ、ハイエンドの名に恥じない性能を持っています。

 こいつは約100,000円のタイプです。補助電源は8ピンx2と比較的大きい電源を要求します。

 

 逆にこいつは85,000円のタイプです。コストを落としたいのであればアリですが、ファンコントロールをしっかりと管理する必要があります。

 

AMD Radeon VII(値段範囲:85,000~100,000円前後)

AMD初の7nmの配線を使用したGPUで性能はRTX2080に並ぶものとなっています。

最大の特徴は、超広帯域メモリのHBM2を16GBと特盛な仕様にした点で、このメモリ容量は超ウルトラハイエンドであるTitanRTXくらいしか超えるものが存在しないという化け物だったりします。

ただ、設計自体が2年前から変わっていないせいかあまりそれを生かし切れていない一面があり、若干宝の持ち腐れ状態となっているようです。

また、消費電力もリファレンスで8ピンx2で発熱量も多いため、冷却まわりには十分気を遣う必要があります。

 なお、現状オリジナルクーラーを採用した製品が存在しないリファレンス仕様のみとなっています。

PowerColor AMD Radeon VII 搭載 グラッフィックボード 16GB AXVII 16GBHBM2-3DH

PowerColor AMD Radeon VII 搭載 グラッフィックボード 16GB AXVII 16GBHBM2-3DH

 

 こいつは最安値である85,000円前後です。あえてこれ以外の値段のかかるモデルを選ぶ理由は保証の兼ね合いがあるためです。

 

Nvidia RTX2080Ti(値段範囲:150,000~240,000円前後)

RTXシリーズの最上位です。性能もさることながら値段も超高価格です。

補助電源はリファレンスで8ピンx2で、たいていの場合はこれに準じたものとなっていますが、

 

MSI GeForce RTX 2080 Ti GAMING X TRIO グラフィックスボード VD6722

MSI GeForce RTX 2080 Ti GAMING X TRIO グラフィックスボード VD6722

 

 これみたいに、補助電源を8ピンx2+6ピンx1というトンデモ仕様なやつがいます。

なお、私の1号機がこれを使用しています。

 

今回はここまで。次回に続きます。